COLUMN

バックビートって何?
Yuki"LIN"Hayashi & EddieBrown

 
「“バックビート”じゃなくて“ポケット”
       ――LAのセッションで語られるグルーヴ感」
 
Yuki “LIN” Hayashi(以下、Yuki):
 
EDDIE今日はグルーヴについてちょっと深く話したいんだけど、日本. では“バックビート”って言葉、結構使うんだよね。特に2拍4拍を意識したビートのことをそう呼ぶ文化が強い。
 
EDDIE BROWN(以下、Eddie):
 
Oh yeah!! I get that.  でもさYuki LAのセッションでは“バックビート” って言葉、実はあんまり聞かないよね、僕らがよく使うのは“ポケット”って言葉のほうなんだ。
 
Yuki:
 
やっぱりそうだよね。僕もこっちでセッション入るようになって気づいた。“That’s in the pocket”って,リズムの位置感やフィーリング全体を指してる印象。
 
Eddie:
 
Exactly. “バックビート”っていうと、ある意味でドラムのスネアが2と4で鳴ってるかどうか、みたいな物理的な話に聞こえる。でも“ポケット”はもっと空間とか、プレイヤー同士の関係性の中にあるものなんだ。
 
Yuki:
 
うんうん特にLAのセッションでは、シンガーがすごく繊細に“タイム感”を聴いてるよね。鍵盤やベースが少しでも走ってると、「ちょっとポケットに戻して」って言われる
 
Eddie:
 
Exactly.“Stay in the pocket”ってのはただクリックに合わせるんじゃなく、フィーリングでその場にいるってことなんだよ。むしろ、微妙にレイドバックしてるぐらいのほうが“deep pocket”って呼ばれたりする。
 
Yuki:
 
あと面白いのがジャンル問わずこの言葉が生きてるところ。JAZZ、R&B、GOSPEL、RAP…どの現場でも“ポケット”っていうキーワードが通じる。
 
Eddie:  
 
そうだねまさに。だから僕にとってグルーヴの”良し悪し”って“バックビートが強いかじゃなくて、その人がポケットに入ってるかどうか”なんだよね。
 
Yuki:
 
そうだね、それは凄く共感する。タイムの話をするときももう“ポケット”でしか話してない(笑)。
 
Eddie:
 
Yeah man, if you’re in the pocket, everybody feels it. それがセッションのマジックを生むんだ
 
Text : INK      その2に続く